2012年5月20日 (日)

舟遊び

このブログは主に工芸について書いているのですが、
そろそろ、工芸を軸にした「ほどよい暮らし」全般へも
広げていこうかと思っています。

「モノ」だけでは良し悪しは語れないですしね。
「生活(コト)」あってのモノですんで。

というわけで、休日は舟あそび。
といってもどんちゃん騒ぎではなく、広沢の池にてのんびりと
手漕ぎボート、という寸法。

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なにをするでもなく漂って、ときに葦の群生に突っ込んだり
ノンアルコールビール飲んだり。
リア充ってこういうことでしょ。

近くの庭の無料開放やバーベキュー場は賑わっていたのですが
ボートは私達だけ。オツなひとときに酔いしれました。

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おーい船頭さん。舟ェうわってやっておくれ。
堀からあがって一杯やって、夜はナカにでも出て(あくび指南より)

善哉善哉。

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2012年5月19日 (土)

DIY漆塗り 訂正です

先日のブログ「DIY漆塗り」の以下の部分につきまして、
専門家の方からご指摘をいただきました。

『化学塗料が「水分が抜けて乾く」のに対し、
漆は「空気中の水分で固まる」という逆の反応をするので』

ちょっと雑な書き方でした、すみません。

化学塗料は、水分が抜けて乾くものだけではありません。
有機溶剤が抜けて乾くものもあれば、エポキシのように
2つの液剤を混ぜることで固まるものもあり、
熱を加えることで固まるものもあります。

そして漆は、水分で固まるというより、厳密には
「水分に含まれる酸素と、漆に含まれる酵素の働きで固まる」のです。

ここに訂正いたします。ご指摘ありがとうございました。
勉強になりました。

要するに、一般的なイメージの「乾く」というのが
洗濯物が乾くような「乾燥(湿度が低いことを好む)」なのに対し、
湿度が高いことで乾く(固まる)っていうのが漆の面白いところ
ですよね、という意味合いでした。

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2012年5月15日 (火)

落語会

ほぼ月イチで、家族を省みずに落語を聴きにいっております・・・

昨夜の文化芸術会館の上方落語勉強会は、良かった。
なにより、お客さんが暖かかった。っていうか、暖かすぎて
実際の面白さ以上にウケていたような・・・。

ベテランは手堅く、林家笑丸さんの湯屋番も面白かった。

私にとっては、しっとりした話芸もいいですが、飛び道具でもいいから
爆笑できるほうが好みですね。
林家笑丸さんとか、桂まん我さんとか、二つ目の頃の春風亭百栄さんとか。
変態っぽい妄想暴走タイプの話が気持ちいい。

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2012年5月11日 (金)

続・DIY漆塗り

先日のブログでお伝えした「DIY漆塗り」ですが、
漆がちぢれて失敗しました~

ブログを見た兄貴分から「ちぢれたやろー」と図星の指摘。
どうやら、アマチュアがつくるような衣装ケース改造の小さな漆風呂では
安定した湿度管理が難しいらしく、固絞りしたタオルぐらいで
ちょうど良いらしいです。

まぁこれくらいの失敗は「授業料」ということで、
めげずに再チャレンジ!

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2012年5月10日 (木)

箸置きのある生活

なんだか毎日パッとしないなぁ、と思っているあなた。
もしかしたら「箸置き」が解決してくれるかもしれません。

箸置き持ってますか?使ってますか?

食材の産地をチェックし。
旬の素材の持ち味を活かした調理をして。
おしゃれな食器に見た目よく盛りつけて。

そこまで食生活に気を払っていても、
箸置きを使っているひとは少ない。

私もかつてそうでした。

なぜか?答えは簡単「めんどくさいから」。
無くても不便じゃないモノを、いちいち使う理由が無いから。

これは一見機能主義的なようですが、本当にそうでしょうか?

これを読んでいるあなた。
だまされたと思って、百均でもいいから箸置き買ってきて
食事3回ぶん使ってみてください。
買うのすら面倒なら、家にあるボールペンのキャップでもいい。

料理や器はいつもどおりなのに、
「なんか良い感じ」になっていることに気づくはずです。

不便が解消されたりはしませんが、
「なんか良い感じ」になるんです。

箸置きひとつで、暮らしが変わる実感があります。

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2012年5月 8日 (火)

きらめきの小宇宙 服部峻昇 漆芸展

京都府庁近く、中信美術館にて13日まで開催中です。
(写真NGでした)

服部先生のプロフィールや作風は様々なサイトや文献に
譲りますが、漆芸の「煌めき」においては他の追随を許さない
御大です。キラメキングなわけです。

不思議なのは、これほどまでにメキシコアワビや・玉虫・金など
「光り物尽くし」なのに、クドさを感じないことです。
むしろどっしりした落ち着きさえ感じます。
きっと、モチーフに甘さが無いことと、鋭角的な平面構成が
素材の持ち味の発揮しどころをコントロールしているのだと思います。

私なりに一番良かったのは「耀貝飾箱 朝焼け」。
2006年の作品ですが、分厚い貝の上に金のピンストライプで
「アミカケ」しており、貝の光が絶妙なマイルドとなっています。

下の写真はネットから拾った先生の作品の参考画像ですが、
これを「google画像検索」にかけて「類似の画像」を
見てみると、秋の木立やヨーロッパの宗教建築が多くヒットして
そのどれもが服部先生の作品イメージに繋がっています。
一度検索してみてください。

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参考画像です

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2012年5月 6日 (日)

自分で楽焼き

自宅でひねった楽のぐい呑みなどを、
近くのバーベキューサイトを借りてレンガ炭窯を
作り、焼成しました。

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炭窯の全貌

窯の中に仕込む穴あき板(簾)も自作したのですが、
一年前に作ったので湿気ってたのか、全て盛大に爆発。
仕方ないので炭の上にハマを直接置きました。
(素焼きと同時に斑付け)

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一日で本焼きも行う強行スケジュールのため、
素焼きができたら即と釉薬を塗って乾かし、本焼きへ。

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左:素焼き後  右:釉薬塗ったとこ

素焼きで出た赤色が見えず、緑っぽくなった・・・なぜだろう
たぶん温度のせいだと思うけど、温度計無いのでわからん。
(目視では、釉薬は溶けて飴状になっていた)

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なぜだぁー

夜はさっそく、できたての器でトレンドの紅芋焼酎を。
最高ですわ

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赤薩摩と赤龍峰の二種類を交互に呑んじゃう

自作炭窯での楽焼きは、数あるホビーの中でも最高の風雅を感じられます。

土をこねて、焼いたら、器になる。

こういった「原体験」を肌で感じることは、面白い経験です。
所詮はアマチュアの手すさびですが、プロを目指す若い人の中には
炭窯や薪窯を経験せず、電気窯ガス窯だけしか扱ったことのないひとも
多いらしい。もったいないことです。
自分が生業にすることの原点と仕組みを体得することは、
今後の作陶活動に大いにプラスになると思います。

自宅に常設できない(私のような)人は、レンガを運ぶのがしんどいですが・・・。

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2012年5月 5日 (土)

京都嵐山 久利匠+伊藤南山先生 ロクロ実演

6日まで、京都嵐山の友禅工房、久利匠さんで
京焼・清水焼の伊藤南山先生がロクロ実演をされています。

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メインストリートから少し東に入った、通りの喧騒が
嘘のような、静寂と陽射しに包まれた工房です。

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空も晴天、手入れされた庭の緑も目に心地よく
伊藤先生も「作陶にもってこいの環境!」とご満悦でした。

工房では柿渋染めと交趾焼が並べて展示されており、
染色の媒染に使われる金属と、陶磁器の釉薬に使われる金属の
共通性についてご説明いただきました。

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美空ひばり記念館の向かいにある友禅ショップ「久利匠」さんに
工房の場所を聞けば、親切に教えてくれますよ。

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2012年5月 4日 (金)

DIY漆塗り

連休中の手すさびとして、自宅で漆塗りしてます。

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我が工房。作業BGMはAMラジオがオツ。

化学塗料が「水分が抜けて乾く」のに対し、
漆は「空気中の水分で固まる」という逆の反応をするので、
70%ほどの湿度のある空間が必要です。
といっても難しいことは無く、衣装ケースなどの容器に
水を張ったバットやタオルなどを仕込めばOK。

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自宅に漆風呂まで装備したこの私に、もはや死角は無いぜ

ハケも、素人あそびなら本格的な人毛を使わなくてもOK。
ナイロン製の平筆で塗ります。

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心のままにペタペタと

あまり濃くなりすぎず、素人が厚塗りして出がちなトラブルの
「ちぢれ」もおこりづらい「消朱合(けししゅあい)」
という漆を使用しました。

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さて、なにを作っているのでしょうか

筆の掃除などは、台所のサラダ油でもOK。

ほら、簡単そうでしょ?

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2012年5月 3日 (木)

第9回 うるはし展@まめちく

手工芸品の展示・販売会の「うるはし展」が
5月6日まで、まめちくさんにて開催中です。

この展覧会の特徴のひとつは、会場が「民家」!
お仏壇の前や床の間の中に展示されている、
「人ん家ミュージアム」なのです。

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あふれでる人ん家感

「人ん家」とはいえ、そこは京都の町家。
土間や板の間の雰囲気も良く、しつらえ次第で
良質な展示スペースになるのは、そこでの普段の
暮らしが上質であるからだと思います。

そしてもうひとつの特徴は、
「出展者のプロアマ不問」。
現在活躍中のプロから、ハイアマチュア、
余暇の手習いの方など、様々な立場で工芸に向き合っている
人の作品が一堂に集まる、良い意味の混沌があります。

作品も、漆芸、ガラス、陶芸といったプロ比重の高いものから、
銅版画、ロウソク、パッチワーク、クロスステッチなど本当に幅広いのですが、
ごちゃつかずスッキリまとまっているのもさすが。
来場者も絶えず、写真を撮るのが難しかったほどです。

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展示作品の作振りからは、共通して「手工芸が好きだ」という意思が
感じられます。これは非常に重要な魅力で、作品で生計を立てている
プロ作家の中には、自らの手を自動化するまで鍛えあげた能力が
「慣れ」という仇になり、ややもすれば「好きでやっているのか?」を
つい置き去りにしてしまうことも、ままあるからです。
(もちろん、私が信頼しているプロの中にはそんな半端者はいませんが)

生計を別に立てているからこそ「このひとつ」に全力を注げる、
アマチュアイズム精神は、プロが手に入れられない魅力なのかもしれません。

工芸好きの方はもちろん、プロに鋭気を養いに来てきただきたい
展覧会です。

場所
京都市中京区西ノ京内畑町11

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